二世帯住宅のむつかしさについて

これまでに、いろんなご家族の家づくりに関わらせていただいていますが、二世帯が暮らす家づくりは、簡単ではありません。

奥様がご主人のご両親と暮らす場合は、特にそう思います。

これから家族で暮らしていくマイホームなので、いろんな夢や希望があるはず。
二世帯でなければ、思いのままに希望を伝えることができるのですが、どうしても、ご両親に遠慮してしまうことが多くなってしまいます。

ご主人は、自分の親なので、気にしないことだとしても、奥様からしたら、とても気になることがあったり、不思議に感じたりするなんかも出てきます。

その気持ちを、ご主人にすら、伝えにくく感じたりするかもしれません。

その気持ちを、自分で気が付いていればいいのですが、言葉にならず、モヤモヤしているなんてこともあったりしますよね。
そんなモヤモヤがあることに、ご主人ですら気が付いてくれないことも。

二世帯住宅を建てた経験のあるプロであっても、すべての方が、そのモヤモヤに気がついてはくれるわけではありません。

理由は簡単です。

すべてのプロが、二世帯で苦労した経験があるわけではないからです。


どんな場面で、どんな想いが交錯したりするかは、経験がないとわからないと思います。

例えば、洗濯物を干す時間。
ご両親は、朝早くに起床して、午前中に外に干すとします。
子世帯は、共働きで、朝はバタバタするので、夜に干したり、洗濯乾燥機を使ったりするとします。

洗濯物は、朝から干せば、夕方までには乾くし、外干しの方が衛生的。
そんな風にご両親が考えているとしたら。。。

子世帯の行動って、理解できないですよね。
ちょっと早く起きればいいんじゃないの?なんて。

なんで、そんなこと言われなきゃいけないの??

洗濯物の干す時間だけでも、そんな想いが交錯します。

全てのご家族がそうだということではないんですよ。
でも、そういった経験があって、それを事前に理解しておけたら。。。

それを踏まえたプランができますよね。


完全分離型の家にすればいい。
そんな単純なことではないんです。

設計士の年齢って重要です

突然なんだ?と思われたかもしれませんね。
実は、苦い経験があります。

設計士として、いろんな二世帯の家づくりに関わらせていただきました。
若いころ、二世帯の家づくりをご依頼いただきました。

子世帯のご夫婦をメインに打ち合わせを進めながら、要所でご両親とのお話しました。

基本設計をとりまとめのタイミングになったら。。
ご両親から、かなり専門的な質問をされました。

精一杯返答をしたのですが、今から見れば、かなり限定的な回答に。

実は、ご両親は、知り合いの設計士に相談して、その質問を投げかけたようです。
失礼な言い方かもしれませんが、試されたわけです。

それもそのはず。
ご両親から見れば、子供と同じ年代で、経験豊富とも思えませんから。


ここ最近は、年齢的に、親世帯とも近くなりましたし、いろんな経験をさせていただいたので、しっかりとご対応することができるようになったので、試されることもなくなりました。

子世帯だけでなく、親世帯からも、しっかりと信頼いただきながら、進めていかないと、納得の家づくりは実現できませんから。


もっと。いろんな想いがあります。
また、お会いした時に、お話できればと思います。


ナイトウタカシ